▶脳の制御モデル(1)「感覚を使ったフィードバック制御」
小脳には、体のダイナミクス(動作および平衡状態に影響を与える力)の内部モデルが形成されていると考えらえれています。
〈参考記事〉
▶脳の進化と構造について「小脳」
小脳には、歩き方や走り方、お箸の使い方など、手足の動作の一連の動きや、身体のバランスを取るための筋肉の無意識の動きが、プログラムとして保存されています。例えば、歩き方や走り方、お箸の使い方などがあります。
また、スポーツや楽器の演奏など、動作の速度や正確さ、効率性などがより高度に求められるものには小脳の働きが欠かせません。最初はぎこちない動きでも、練習として一連の動作を何度も繰り返すことによって、その動作が小脳にプログラムされていき、一連の動きが無意識かつ滑らにできるようになります。このような運動制御をフィードフォワード制御(feedforward control)といいます。
フィードフォワード制御は、フォードバック制御と違い、感覚フィードバックに頼らず、どのような動きをするか、その結果を予測して実行されることにあります。そして、リアルタイムに行われる感覚フィードバックに頼らない分、練習で培われるような内部モデルの精度が結果を左右します。
楽器の演奏を例に挙げると、熟練した演奏家は、日々のトレーニングによってより精度の高い内部モデルを生成していることになります。です。熟練した演奏家はよい内部モデルを持っていると思います。
NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
記事更新日:2023/11/04