手かざし療法の歴史は何千年も昔にさかのぼります。古代エジプトにおいてそれが治療目的でもちいられていたことを示す証拠は、紀元前1552年頃の「エベルス・パピルス」(Ebers Papyrus)にすでにみとめられています。

エベルス・パピルスの癌治療に関する記述
エベルス・パピルス














キリスト生誕の4世紀も前のギリシャ人たちも、アスクレピオス神殿などにおいて病人を治療するために手かざし療法をもちいていました。

アテネのアスクレピオス神殿
アスクレピオス神殿







アリストファネスのいくつかの作品には、失明した男性の視力が手かざし療法によって回復したり、不妊の女性が子を授かったりするさまが詳しく描写されています。

聖書には、手かざし療法の医学的な応用や霊的な応用について、数多くの記述が見られます。キリストの奇跡的な癒しが手かざしによって行われたことはよく知られているところです。キリストはこういっています、「わたしが行っていることは、あなたがたにもできることです。あなたがたなら、もっと上手にできるだろう」。初期のキリスト教聖職者にとっては、手かざし療法は説教や秘蹟とおなじ仕事の一部だと考えられていました。初期の教会では、手かざしは、聖水や聖油と一緒に秘蹟において使われていました。

それから何百年間かのあいだに、教会における癒しの職務は次第に衰退していき、ヨーロッパでは、癒しのわざは「ロイヤル・タッチ」として行われるようになりました。ヨーロッパ諸国の王たちは、結核(瘰癧=るいれき)のような病気を手かざしによって癒したと伝えられています。この治療法はイギリスでは、エドワード証聖王エドワード(Edward the Confessor, 1002?/1004-1066)によってはじめられ、その後700年間以上も続いて、懐疑的な王ウィリアム4世(William Henry, 1765-1837)の統治時代に廃止されました。

エドワード証聖王(バイユーのタペストリー)
エドワード証聖王











初期におこなわれたさまざまな癒しのわざの試みは、イエスや王、あるいは特定の治療家のもつパワーに対する、患者の信頼感や信仰心に基づくものだと考えられていました。また現代になると、自然界の特殊な生命力や作用力によって治療が生じると考える医学者たちもあらわれました。
(「バイブレーショナル・メディスン」p.352-353)

人間の潜在力としてのサイキック・ヒーリング(1)
人間の潜在力としてのサイキック・ヒーリング(2)
人間の潜在力としてのサイキック・ヒーリング(3)





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記事更新日:2020/06/16