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【エクササイズ】

今から20分間、皆さんで意味と状況のリフレーミングを実習してみましょう。3人1組になって、1人がクライエント、1人がプログラマー、もう1人はオブザーバーをやります。役割は適宜交代してください。

クライエントの役目は、何かを訴えにくることです。ご自分が担当しているクライエントがよく訴える、強烈な悩みを話しても結構ですし、クライエントの役割を演じる振りをして、自分自身の悩みを訴えても結構です。ただし、パートナーが答えやすいように、一定の型式で訴えてください。その型式で、相手はどのリフレーミングが適当かわかります。

(1)一定の出来事と反応とを結びつける、等価の複合観念の型式。
「Yが起きると、Xの気分になります」。

(2)誰かに関する、状況抜きの、相対的な一般化の型式。
「私はZすぎる」
「彼はQすぎる」

プログラマーの役目は、問題のリフレーミングの方法を考え、それを、インパクトを与えるような形で伝えることです。これはトレーニングセミナーですから、即座に応答する必要はありません。リフレームのためのヒントをあげるのです。クライエントの出した訴えの型式を識別すれば、どの方法が適当かわかります。等価の複合観念には、意味のリフレーム、相対的一般化には、状況のリフレームが必要なのです。次に、相手から受けた訴えを心の中で再現してみます。視覚的に描くなり、触運動覚的に想像するなり、聴覚的に描写するなりしてください。

状況のリフレーミングの場合は、「この人が訴えている行動は、どういう状況でならふさわしいだろうか」と自問してください。行動の評価が変わる状況が見つかるまで、いろいろと考えてみてください。

意味のリフレーミングの場合は、「この行動が肯定的な意味合いをもつようなフレームはないだろうか」、「同じ場面にも違った意味のフレームをもたらすような、別の見方があるのではないか」、あるいは、もっと単純に「この行動には、他にどんな意味があるのだろう」、「この場面を他にどう描写したらよいだろう」と自問してみてください。

行動の新しいフレームが見つかったら、それを伝える方法をしばらく考えてから、最大の反応を引き出せそうな方法を選びます。ここで、〈ペーシングとリーディング(pacing and leading)〉が非常に重要なのです。難しいと思ったら、オブザーバーを脇へ呼んで、助言を求めなさい。

リフレーミングを思いついたら、クライエントに訴えを繰り返してもらい、それに答えるリフレームを伝えます。その答えを検討している時の、クライエントの表情や身振りのノンバーバルな変化をよく観察しなさい。

プログラマーとオブザーバーは、クライエントが行動について訴える状態から、違ったフレームの中ではその行動が彼にプラスになることもありうる、と一応認める状態へ移る時にみせるノンバーバルな変化について、感覚的に描写する役目もあります。

何かご質問は?

女性:リフレーミングの前に間を置くのはどうしてですか?
講師:言葉による内容のリフレーミングを思いつくために、先ほどのヒントを役立てる余裕をもってほしいのです。意識内容のリフレーミングに熟練して即座に対応できるのなら、すぐおやりになって結構です。しかし、少しでもためらいがある時は、一息入れてください。自分の内的経験に照らして、どうすれば訴えの内容を言葉でリフレームできるかが、視覚、聴覚、触運動覚に納得できるまで、代表システムを全部あたってみて行なってください。

リフレーミングに慣れている人でも、一呼吸置いて、その間に、自分の得意とする意識内容のリフレーミングはどの方向か、を考えて違う種類を用いてみることは、自分の幅を広げる点で有益です。ふだんは状況を探すのも、誘導するのも、視覚によっているのなら、触運動覚や聴覚による方法を試してみるのです。

二種類の意識内容のリフレーミングの、両方の成功例と、クライエントの変化の感覚的描写をもち寄れるようにしてください。その描写を比べて、観察から一般論を引き出しましょう。では始めましょう。

(星和書店「神経言語的プログラミング『リフレーミング』心理的枠組の変換をもたらすもの」p.14-16より)

リフレーミング―心理的枠組の変換をもたらすもの
リチャード バンドラー
ジョン・グリンダー
星和書店
1988-04-08


NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール
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