5月19日(日)に開催しましたNLPマスタープラクティショナーコース福岡1期では、午後のプログラムで、三段階分離(3 Step Dissociation)というモデルの演習を行いました。

三段階分離(3 Step Dissociation)は、NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士と、NLP共同開発者ジュディス・ディロージャ女史が、1988年にロンドン市内で開催した「個人的な天才になるための必要条件」というセミナーでデモンストレーションした、知覚ポジション(Perceptual Position)を応用したモデルで、自分自身のクリーンな第3ポジション(客観的な視点)を確立するするという目的で開発されました。

例えば、誰かと会話をしている時や、何かを教えたりプレゼンしたりしている時などに、聞き手の状態に気づくことなく、自分のことだけを意識して話していることがあります。このような時は、聞き手が聞き取りやすい声の大きさや速度で話しているか、あるいは、聞き手が理解しやすいように内容をフレーミングしながら話しているかなど、相手のことを気遣いながら話すことができず、自分が言いたいことをだらだらと話している状態になっています。

また、カウンセリングやセラピーとしている時、相手のことを気遣いすぎて、クライアントさんが話す内容に入り込んでしまい、ネガティブなステートを共有することで、自分自身もネガティブなステートに陥ってしまうこともあります。

NLPでは、他者とコミュニケーションをとる際に、自分の立場を意識して自分の言いたいことを話す「第1ポジション」や、相手の立場に立って相手の言いたいことを共有する「第2ポジション」に加えて、自分の言動を客観的に観察しながら両者の立場に立って話をする「第3ポジション」を養うことを、クオリティの高いコミュニケーションを達成するための基本的な要素としています。

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三段階分離の演習では、まず最初に、エクスプローラーが、プレゼン、カウンセリング、普段の会話などのシチュエーションを決めて、特定の人に対して自由に話をすることから始めます。そして、他の参加者による「ストップ」という掛け声により、エクスプローラーは、自分が話をしている中で起きている「ルーチン」の「パターン中断」を行い、『今ここ』に意識を向けるということを2回行います。そして、自分のルーチンのパターン中断を最初に行った極微筋肉運動(micro muscle movement)を検知することが演習の1つめのポイントとなります。

その後、自分が話している様子を、離れた場所で客観的に観察したあと、(一定のポーズによる)第3ポジションのアンカーを行い、元の位置に戻って会話を再開させます。そして、第1ポジションや第2ポジションで会話をしている中で、最初に検知した極微筋肉運動(micro muscle movement)や、次に設定した第3ポジションのアンカーを意識することで、自動的かつ即座に第3ポジション(客観的な視点をもつポジション)に意識がシフトするかどうかを確認することが演習の2つめのポイントとなります。

三段階分離の演習をすることによって、プレゼン、カウンセリング、普段の会話などのシチュエーションで、いつでもどこでも、極微筋肉運動やアンカー起動により、意識を(自動的かつ即座に)客観的な視点にシフトすることができるようになります。また、意識を客観的な視点である第3ポジションに置くことによって、誰かに話をしながら、同時進行的に、相手の言葉や行動を観察したり、自然にラポールを形成したりすることができるようになります。ですから、三段階分離は、ニューコードNLPの実践者は必ず習得すべきモデルのひとつといえます。