NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士は、NLP共同開発者ロバート・ディルツ氏に対して、コンテントモデルとプロセスモデルの区別について混同している」という意見を持っていました。

2005年、ロバート・ディルツ氏は、グリンダー博士に支援を求め、両者で「コンテントモデルとプロセスモデルの区別」に関する深い議論が行われ、その結果、グリンダー博士とディルツ氏との間にあった意見の相違は解消されました。その後、グリンダー博士とニューコードNLP共同開発者であるカルメン・ボスティック・サンクレア女史は、NLPモデリングの用語定義に関する共同声明を発表し、ディルツ氏も、その声明への紹介文として、別途、声明を発表しました。

下記に、ディルツ氏の「声明への紹介文」の全文をご紹介します。

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NLP(神経言語プログラミング)の用語定義の提案声明
(ロバート・ディルツ氏による紹介文)

NLPを知っている、または関心を持っているという人であれば、どんな人でも、モデリングがこの分野の生命線であることを認識しています。NLPの誕生とその継続的な進化は、特別に優秀な人々の言語、認知プロセス、行動パターン(すなわち「神経、言語、プログラミング」)をモデリングするNLP実践者の能力から派生しています。NLPの基盤はモデリングであり、その後に残されたテクニックの寄せ集めではないということは、頻繁に指摘されています。

モデリングがこれだけ認識され、強調されているにもかかわらず、これまで、NLPモデリングとは正確には何なのか、明確な、共有された見解は存在していません。また、モデリングにはいろいろな多様性があるという事実も見逃されてきています。

ある人にとって、モデリングは、基本的には、「ストラテジーの引き出し」です。また別の人にとっては、それは単に、「一定の現象を描写する際にNLPの用語を使用すること」を意味します。また、モデリングを、「鍵となる行動の模倣」と捉える人もいます。

もっともパワフルで生成的なモデルは、観察対象の人または人々の深層構造の部分を取り込むモデルです。このことは、表層レベルの行動を描写したり模倣したりすることとはかなり異なっています。この深層構造まで達することが、NLPのこの上もない功績であり、また、特別の方法論が必要とされます。

この紹介文に続く声明の中で、ジョン・グリンダー氏とカルメン・ボスティック・サンクレア女史は、NLPの当初のテクニックと用語が派生したユニークな形態のモデリング(すなわち、NLPモデリング)と、NLPの用語を適用してはいるが別の情報収集およびパターン特定方法を使用している他の形態のモデリングを区別するための、一式の基準を明確化しています。

この声明に提示されている「区別」は、NLPの知識体系(すなわち「認識論」)について、私たちが持ったいくつかの継続的な議論から生まれたものです。特定の文脈処理または特定の目的達成のためには、他の形態のモデリングが有効であり、ときには必要である場合もありますが、ジョンとカルメンが提案している区別と基準は、一分野としてのNLPにユニークな特徴をさらに明確に確立し、尊重し、さらに、その知的歴史に敬意を払うためには、不可欠であると私には感じられます。

私自身のモデリング・ワークは、しばしば、ジョンとカルメンが「分析的モデリング」と形容しているカテゴリーに分類される場合があり、他の場合、分析的モデリングと、さらに純粋なNLPモデリングの組み合わせを応用していることを認めます。私はこの区別を確立したジョンとカルメンを完全に支援しますし、また、NLP実践者がNLPモデリングのユニークな形態を学び、分析的モデリングとの違いを理解することが極めて重要であると信じています。

ジョンとカルメンが述べているように、声明で提示されている「区別」は、NLPにコミットされている人々の間で、NLPの真にユニークな貢献についてさらなる明確さ、正確さ、理解をもたらせる目的の、継続的で、願わくば実りの多い対話が始まるきっかけになるように意図されています。

グレゴリー・ベイトソンがよく言ったように、「このことが、聞かれますように!」

2005年10月
ロバート・ディルツ


Introduction to: A Proposed Distinction for Neuro-Linguistic Programming

Anyone who claims to know or care about NLP is aware that the process of modeling is the life blood of the field. The origin of NLP and its continued evolution come from the ability of NLP practitioners to model the verbal, cognitive and behavioral patterns (the“neuro-linguistic programs”)of exceptional people. It is frequently pointed out that the basis of NLP is modeling and not the “trail of techniques” that have been left in its wake.

For all of the acknowledgment and emphasis on modeling, however, there has not been a clear and shared perspective on exactly what NLP modeling is, nor an awareness that there are different varieties of modeling.

For some, modeling is essentially strategy elicitation. For others it simply means using NLP distinctions when describing some phenomenon. Others perceive modeling as the imitation of key behaviors.

The most powerful and generative models are those which capture something of the deep structure of the individual or individuals being observed. This is quite different than describing or imitating surface level behaviors. Reaching this deep structure has been one of the crowning achievements of NLP and requires a special methodology.

In the following article, John Grinder and Carmen Bostic St. Clair lay out a set of criteria for distinguishing between the unique form of modeling from which the initial techniques and distinctions of NLP were derived(“NLP modeling”)from other forms of modeling that apply NLP distinctions but use other means of information gathering and pattern fining.

The distinction presented in this article is a result of several ongoing discussions we have been having about the system of knowledge (or “epistemology”) of NLP. While different forms of modeling may be useful and even necessary in order address particular contexts or to reach particular outcomes, the distinction and criteria John and Carmen are proposing feel to me to be essential in order to more clearly establish and honor what is unique to NLP as a field as well as to respect its intellectual history.

I admit that my own modeling work frequently falls into the category that John and Carmen refer to as Analytuc Modeling, and at other times applies a combination of Analytic and more pure NLP Modeling. I fully support John and Carmen in making this differentiation and believe it is vital that practitioners of NLP learn the unique of NLP Modeling and understand its difference from Analytic Modeling.

As John and Carmen state, the the distinction presented in this article are intended to be the beginning of a conversation for those committed to the field of NLP, an ongoing and hopefully fruitful conversation, to bring greater clarity, precision and understanding about the fruly unique contributions of NLP.

As Gregory Bateson used to say, “Let it be heard.”

Robert Dilts

ロバート・ディルツ









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記事更新日:2020/06/27