こんにちは。ニューコードNLPスクール代表の中島志保です。

私は、セミナーの仕事で、先週末から10日ほど東京に滞在しています。今回は、ヴィラフォンテーヌ東京汐留というホテルに宿泊しています。スタイリッシュな空間と温かいおもてなしで迎えてくれる快適なホテルで、とても気に入っています。

しかし、ひとつだけ問題がありました。私が案内された客室は、窓の下に新幹線や在来線の列車が通る線路が何本もあり、それらが通過するたびにガタン〜ゴトン〜ガタン〜ゴトン〜という音がして、非常に耳障りに感じました。チェックインした日に、フロントの方にルーム・チェンジをお願いしたのですが、あいにく満室ということで、仕方なくその部屋に滞在することにしました。

ところが、翌日になると、『あれれ???電車の音がしない???』と思いました。おかしいなと思って窓の外を見ると、昨日と同じく、新幹線や列車が切れ目なく通過しています。

そうなんです!電車の音に私の耳が慣れたようなのです!


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ホテルの客室から見た外のようす













私たちのまわりには、無数の音が存在しています。ですから、私たち人間には、その無数の音の中から「聞きたい音だけを拾い聞く」という能力をもっています。これは、聴覚器官自身が取捨選択しているのではなく、聴覚器官に送り込まれた音の情報を、脳が経験をもとに判断し、その音を認識するかしないか、無意識に聴き分けているようなのです。ですから、自分の生活空間で、エアコンや冷蔵庫の音、あるいは窓の外から聞こえる車や電車の音が、特別に不愉快な音だと思わなければ、脳がその音を削除して、いつの間にか気にならなくなっていくということです。

これは、人間の五感の中で、聴覚特有のものだということで、このように音に慣れることを “habituation”(ハビチュエーション)と呼んでいます。

このブログを読んでくださっているみなさま、今、自分がいる空間にどのような音があるのか意識して聞いてみましょう。部屋の外から聞こえる電車の音、車の音、鳥の鳴き声、あるいは、室内にあるエアコンの音、冷蔵庫の音、家族の声・・・

さっきまで意識していなかった音(脳が削除していた音)があることに気づきますか?