NLPでいうモデリング(Modeling)とは、ある特定の分野で天才とみなされている人々が、卓越したパフォーマンスを発揮する際に、「どのように」その卓越性を発揮しているのかを、分析的にではなく無意識的に、それを論理的かつ明示的な手順に分析し、他の人々がその手順を踏むことで、当初の卓越した個人のパフォーマンスを短時間で発揮できることを可能にさせるプロセスのことを意味しています。

NLP共同創始者ジョン・グリンダー氏は、NLPのモデリング局面をNLPの真髄と位置づけています。グリンダー氏は、(NLPモデリングの結果として生まれた)NLPの創始以来、ほぼ(公式を応用するだけの)NLP適用しか発展してきていないという警告を発しています。

ジョン・グリンダー氏の言葉:
「1970年代、私とバンドラーが行ったさまざまな帰納法的ワーク(例えば、卓越した心理療法家がセラピーを行っている場面のVTRを何度も繰り返して見ることによって、膨大な生のデータから、その卓越した心理療法家の言語や行動パターンの公式を見出すワーク)の結果、NLPという新しい体系を作り出しました。そして現在、NLPは、ビジネス、教育、司法、セラピー、プレゼンテーション、スポーツ、芸術など、さまざまな分野において幅広く浸透しています。そして今後も、ほぼすべての分野に深く行き渡っていくことでしょう。しかし私の見るところ、1970年代に私とバンドラーがNLPを創始したあとは、NLPの(さまざまな分野への)適用というものだけが存在してきているようで、私とバンドラーが行ったような、努力をして新しいものをクリエイトするNLP実践者が新たに出てこない限り、NLPは今後、徐々に衰退していき、やがて消滅してしまう可能性があると思っています。」

グリンダー氏によると、NLPであることの条件は、次の2つを満たしているものです。

1. 有効性があること
2. プロセスモデルであること

プロセスとは、それが「どのように」(How)作動しているのか、すなわち、その構造や形式を意味します。一方、コンテンツとは、体験している内容は「何か」(what)ということであり、その詳細や経緯のことを意味します。

グリンダー氏は、NLPモデリング、すなわち、無意識的モデリングの産物として帰納法的に生み出されるプロセスモデルと、分析的かつ演繹的に生み出されるコンテントモデルを明確に区別しており、コンテントモデルはNLPの一部になりえないという立場をとっています。

コーチング、カウンセリング、セラピーを行う人々が、クライアントの人間としての尊厳に対して倫理的に介入を行うためには、プロセスとコンテントの区別が非常に重要になります。プロセスモデルは、クライアントの状況に影響を与えることで、クライアントが自らの力で選択肢を導き出す支援をします。一方、コンテントモデルは、ファシリテータがクライアントに自分の考え方や価値観などを押し付けることで、その場では解決できたとしても、長期的にはクライアントの自由を奪う行為であるとグリンダー氏は主張しています。

John_Grinder











NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
ニューコードNLPスクール