Whispering In The Wind
by Carmen Bostic St. Clair and John Grinder
p.215-220

書籍














クラシックコードと6ステップリフレーミングの比較

 

これらの(クラシックコードの)欠陥を6ステップリフレーミングの構造と比較することは有益です。読者のメンタルマップが筆者のメンタルマップと一致していることを確認するために、6ステップリフレーミングの分析を提供します。

 

 6ステップ・リフレーミング

  1. 変化すべき行動を明確にする

  2. 信頼できる不随意のシグナル体系を無意識と確立する

  3. 変化すべき行動の背後に肯定的な意図があることを確認する

  4. 元の行動と同様にまたはそれ以上に肯定的意図を満たすことのできる代替手段のセットを生成する

  5. 実行のための責任を無意識に受け入れてもらう

  6. エコロジーチェック

 

ステップ1では、単に、クライアントが、このパターン化の残りの部分(2以降のステップ)を適用するのに十分に具体的な行動を特定したことを確認します。望ましい状態に関する情報は引き出さないことに注意して下さい。

ステップ2では、変化の仲介者は、パターンの残りの部分を実際に機能させるための極めて重要なプロセスを調整します。それは、クライアントの内部にある敬意を表すべき自己との対話であり、ここでは、クライアントは、フレームや質問からなる一連のせりふ(プロンプト)で内的対話(独り言)を行い、無意識からの反応を受動的に待ちます。意識的には再生できない生理的反応であるこれらの反応の不随意な性質により、パターンが、自分の恣意的な錯覚による最終的には無意味なエクササイズではないことが保証されます。

 

クライアントが自分の無意識に提示する最初のフレームは、自分の無意識を変化のプロセスに密接に関与させようとする、クライアントの(明らかにNLPプラクティショナーに促された)意識的要求を認識しています。実際にシグナル体系を確立するのを達成する具体的なプロセスには、たくさんのバリエーションがありますが、最もシンプルで、最も分かりやすいものは、以下のような、内的対話形式の質問を無意識に提示することです:

 

 あなたは(クライアント自身の無意識のことです)、私とコミュニケーションをとりますか?

 

この質問を提示した後、クライアントは、NLPプラクティショナーの指示により、無意識からの反応を検知するために、体感覚系(身体感覚)に注意を集中させながら、受動的に待ちます。感覚の変化が現れたら、クライアントは、そのシグナルを(その感覚が発生した身体の部分を触りながら)認証し、(内的対話を通じて)ありがとうと感謝します。クライアントは、次に、そのシグナルの意味を判定する作業を行います。身体感覚というものは、結局は、単なる感覚でしかありません。そのシグナルが、最初の質問に対する「Yes」と「No」 のどちらの答えを意味するのかを判定する明確化の作業は、自分の無意識に対して(ふたたび内的対話を通じて)以下のような指示をすることで行われます:

 

 もし、今のシグナルが「Yes」であれば、もう一度同じシグナルを送ってください。

 

次に、フレーミングを使って(フレームの中で「No」のシグナルの必要性を説明して、それを要求することで)否定の不随意シグナルを生み出します。

 

ここからは、非常に重要なステップに入ります。無意識が活動しないように要請しながら、クライアントは、NLPプラクティショナーにより、「Yes」と「No」 の各シグナルを、意識的に、すなわち、変性意識状態(トランス)に入らない形で再生するように指示されます。クライアントが、無意識から送られたシグナルを意識的に再生できないようであれば、すなわち、該当のシグナルが不随意であれば、ステップ2は完了したことになります。もしクライアントが、2つのシグナルのうち、どちらかのシグナルを再生できる場合、シグナルは意識的です。この場合、クライアントは、フレーミングを使って無意識に代わりとなるシグナルを要請し、不随意のシグナルが確実に生み出されるまで、そのシグナルを随意/不随意のテストにかけます。これは、一般的な手順の例で、図式的には下記のようになります:


6ステップリフレーミング


















このプロセスは、文字通り適切な方法の中に無意識を位置づけているので、以前言及したクラシックコードのフォーマットに対する本質的な修正の1つとなっています。このプロセスはまた、トレーニングを積んだNLPプラクティショナーに対して、変化のプロセスに無意識が直接的に関与する完全な生成型のフォーマットを提供するものと期待されます。その手順にはいくつかの利点があります。1つの明らかな点は、無意識は、ある特定の変化の長期的でグローバルな影響にアクセスする能力については、結果の観点から、意識よりも優れているということです。情報の7±2チャンクの限界がある意識は、このような評価をするには十分ではありません。

 

次に明らかな利点は、この手順を使うパターン(どのような変形であっても)と、直接的な催眠との比較です。催眠、特に深い催眠は、通常は、意識と無意識の大きな分離を意味しています。実際のところ、催眠が選択すべき治療であることを示す指標の1つは、クライアントが、意識で理解することの必要性にとらわれていたり、変化するのは不可能だという信念を持っていたりして、変化の仲介者が、これらの行動がクライアントの変化する能力を大いに妨げると判断するときです。従って、クライアントの意識的マインドを完全に回避することでクライアントの意識的活動が示す障害をバイパスできる催眠テクニックを通じて、熟練した催眠療法家は、意識的なパターンにも関わらず、早く深い変化を生み出すようにクライアントの無意識を刺激することができます。

 

ただし、トレーニングを積んだNLPプラクティショナーの倫理的なコミットメントの1つとして、NLPプラクティショナーは、自分のクライアントに誘導した分離(ディソシエーション)に注意し、セッションの終わりの仕上げの際に、このような分離(ディソシエーション)を全て元に戻すことを確実にしなければならないということに注意してください。すなわち、クライアントが変化のプロセスの一部で分離した部分を再統合するために、関連するアソシエーション・テクニックが必要となります。意識は通常その(催眠の)適用の中で役割を演じていないため、明らかに催眠自体はこの意味で分離的です。従って、催眠療法家は、ワークの後の仕上げの際に、意識と無意識を再統合する調整を行う責任を受け入れる必要があります。

 

リフレーミング・パターンのステップ2から6は、すべてこの不随意のシグナル体系を活用しており、ここでクライアントは、意識の「正常」な状態(NLPプラクティショナーとコミュニケートしている部分)と、変性意識状態(通常は、軽度から中度のトランス状態)の間を行ったり来たりします。従って、私たちは、この種類の手順(ステップ2〜6のクライアントの変性意識状態のシフト)は、ミルトン・エリクソンが彼のキャリアの終わりに取ったポジションと一致していると考えています。次のような質問をされたとき、

 

「催眠療法家が、クライアントに求めるべき変性意識状態は、どれほど深くあるべきですか?」

 

ミルトン・エリクソンは以下のように答えました。

 

「望んでいるセラピー上の目標を達成するのに必要な深さです。」

 

実際、後ほど説明するように、このような不随意のシグナル体系のいくつかの形式を含めることによって、グリンダーとバンドラーの当初の共同ワークが生み出した欠陥が大きく修正されるという意味において、どのようなクラシックコードのパターン化でも、ニューコードに変換することが可能になります。

 

ステップ3と4では、リフレーミングの心髄(主要部)が概念的に明示されています。これらのステップは、2つの別個の動作(手順)として行うことがベストですが、ここではひとまとめにして論じます。そのストラテジーは、変化すべき行動の背後にある肯定的な意図を特定し(ステップ3)、そしてその後に、この肯定的な意図を満たすような、新しい行動のセットを生成するということです(ステップ4)。

 

この(肯定的な意図を特定し、代替手段を生成する)ストラテジーが、特にどのように機能するかについて、読者が理解するのを助けるために、例を挙げます。実践の場において、NLPプラクティショナーは、通常、効果を生み出している変化の内容が何であるかを知りません。これはシークレット・セラピーであり、変化の仲介者が、変化のプロセスで適用するNLP適用の非常に優れた利点の1つです。実のところ、クライアントは、(ステップ1を達成した結果)起きている変化が何であるかを知っていますが、多くの場合、クライアントは、変化すべき行動の背後にある肯定的な意図が何であるかは意識的に分かっていません。また、このようなクライアントは、前の行動が起こったような文脈(コンテキスト)に実際に入ってみるまでは、元の行動に取って代わる新しい行動も意識的に分かっていません。このようなポイントに入った時だけ、彼らは、肯定的な意図を満たすために「無意識的に」選択された新しい行動を発見します。


Six Step Reframing 原文(1)
Six Step Reframing 原文(2)
Six Step Reframing 原文(3)
Six Step Reframing 日本語訳(1)
Six Step Reframing 日本語訳(2)
Six Step Reframing 日本語訳(3)


John&Carmen

















NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士認定校
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