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NLP共同創始者ジョン・グリンダー博士、ニューコードNLP共同開発者カルメン・ボスティック女史が監修するニューコードNLPスクールの公式ブログです。

意味と語源

frame の語源とその意味

frameの語源

英語の frame(フレーム)ということばは、古英語の framian という語に由来しています。このことばには、もともと〈・・・のためになる、役に立つ〉という意味がありました。中英語の時代(1066年頃〜15世紀後半)になると、こんどは〈(何かを役に立てるために)用意する〉というような意味をもつようになります。そこから意味がさらに限定されて〈建物を建てるために材木を用意する〉という意味になり、この建築用語から発展し、最終的に〈骨組み、枠、枠組み〉をあらわす名詞として用いられるようになりました(参考:Oxford Dictionary of English)。また、日本語では「フレーム」と表記されることが多いこのことばですが、もとの英語の発音としては「フレイム」のほうが近い(二重母音で発音される)ということにも注意しておいてください。

 

 

frameの意味

現代英語のframeは、〈枠組み〉を中心的意味として複数の用法へと発展している、と考えることができます。かなり特殊な用法(漫画の「コマ」や、ミツバチの「巣穴」など)もあるこのことばですが、ここでは一般的な意味をいくつか取り上げて紹介したいと思います(参考:ジーニアス英和大辞典)。

 

(1)(建物・船・車・機械などの)骨組み、構造  例)the frame of a gymnasium「体育館の構造」

 

(2)(社会・政治などの)機構  例)the frame of society「社会機構」

 

(3)(理論などの)構成、枠組み 《◆frameworkの方が普通》  例)in Chomsky’s theoretical framework「チョムスキーの理論的枠組みにおいては」

 

(4)(人・動物の)体格、骨格  例)a man of strong frame「がっしりとした体格の人」

 

(5)(窓などの)枠、額縁  例)a window frame「窓枠」/ put a photo into a frame「写真を額に入れる」

 

以上のような名詞的用法のほかに、frameは動詞としても用いられることがあります。動詞的な用法としては、〈枠にはめる〉という意味を中心にしていくつかの意味が派生していると考えることができそうです。

 

(6)〈建物など〉を組み立てる、造る、建設する  例)a building framed for cold「耐寒用に造られた建物」

 

(7)〈計画・規則・話など〉を工夫・立案する  例)frame a plan「計画を練る」

 

(8)[通例受身形で]〈物が〉枠にはめられる、囲まれる  例)the farm is framed in a forest「その農場は森に囲まれている」

 

(9)〈言葉など〉を発する、声に出して言う、書き表す  例)frame an answer to the question「質問に答える」

 

(10)〈人を〉わなにかける  例)I’ve been framed for murder「私は殺人のぬれぎぬを着せられた」

 

最後の「人をわなにかける」という特殊な意味は、「〈枠にはめる〉ということは、その対象を自分の思い通りにコントロールできるようになることである」という連想の結果として生じた意味であると考えることができるでしょう。日本語にも、似た意味をあらわすものとして「あいつにまんまとハメられた」という表現があるのは興味深いことです。

 

 

frameの関連語

from「〜から」

もはや意味の面においては frame となんの関係もないように見えるこの語も、語源を共有しています。From も frame も、英語やドイツ語の親言語であるゲルマン語に由来することばと考えられています(参考:Oxford Dictionary of English)。

 

furnish「備えつける」

Frame には中期英語時代に〈用意する〉という意味があったということを最初に確認しましたが、このfurnishということばはその意味と関係しています。〈必要なもの・望ましいものを供給する〉という意味を中心的意味としてもつこの動詞は、現在ではおもに〈家に家具を備えつける〉という意味で用いられています。  例)His house is luxuriously furnished.「彼の家はぜいたくな家具が備わっている。」

 

furniture「家具」

家に furnish(備えつけ)されたものが、「家具」という意味をあらわす furniture です。  例)There is a lot of furniture in his room.「彼の部屋には家具が多い。」


材木













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記事投稿日:2022/06/11

state の語源とその意味

stateの語源

英語の state(ステート)ということばは、ラテン語の status(スタトゥス)に由来しています。この status は、〈立っているときの姿勢〉を中心的意味としてもち、そこから派生して〈状態〉〈形成〉〈地位〉などを意味するようになりました(参考:Oxford Dictionary of Englishならびにジーニアス英和大辞典)。ちなみに state は、日本語表記において「ステート」と書かれることが多くありますが、発音としては「ステイト」に近いということも注意しておいてください。

 

stateの意味

〈立っているときの姿勢〉を語源的・中心的意味としてもつ state は、現代英語において次のような意味で用いられています(参考:Oxford Advanced Learners Dictionary ならびにランダムハウス英和大辞典)。

 

(1)(人・物の)状態、ありさま;様子、様相;事情、事態、形勢、状況。

例)a state of health「健康状態」/ the state of the world「世界情勢」/ He was in the worst state of feeling. 「彼はすごく不機嫌だった。」

 

(2)(社会上の)地位、身分;階層、階級。 

例)citizens in every state of life「あらゆる階層の市民」/ be high in social state「社会的地位が高い」

 

(3)(特に主権を有する)国、国家。

例)a sovereign state「主権国家、独立国家」/ the Arab States「アラブ諸国」/ Church and State「教会と国家=政教」/ the head of state「国家元首」

 

(4)州(=集合連邦を形成している政府単位)。

例)the United States of America「アメリカ合衆国」/ a free State「奴隷制度がなかった自由州」

 

 

stateの関連語

ここでは state の関連語をいくつか紹介します。どのことばも、state の中心的意味である〈立っているときの姿勢〉から派生した意味をもっていると考えることができます。

 

estate(エステイト) 地所、土地、財産

Estate に「地所」や「土地」という意味があるのは、「立っているところ」→「土地」という連想が働いたためではないかと考えられます。さらに、「土地」は人が所有できる資産のうちでもっとも重要なもの(特に古い時代においては)であったため、「土地」→「財産」という意味に発展したということができるでしょう。  例)real estate「不動産」

 

stage(ステージ) 舞台、段階

Stage には「舞台」という意味がありますが、これは俳優が〈立つ〉場所のことです。ここから発展し、たとえば人生や事業において比喩的に〈立っている〉場所ということで「段階」という意味をも表すようになりました。  例)It is still in the experimental stage.「それはまだ実験段階にある。」

 

station(ステーション) 駅、停留所、署、局

これも stage と同じく〈立っているところ〉という意味から派生したものといえます。「駅」は駅員が〈立っている〉ところです。Station は動詞としても使うことができますが、そのときには「<人>を<場所>に配置する」という意味になります(例:station troops on a hill「山の上に軍隊を配置する」)。現実的には座っていることのほうが多いとは思いますが、警察官が比喩的に〈立っている〉(=配置されている)施設が police station(警察署)です。

 

statue(スタチュー) 像

ニューヨークのリバティ島に立つ自由の女神像は Statue of Liberty(自由の像)として知られています。〈立っているときの姿勢〉を像にしたものであることは言うまでもないでしょう。

 

status(ステータス) 地位、身分、状況

ラテン語の status がそのままのかたちで英語に輸入されたのがこの status ということばです。比喩的な意味で〈立っているところ〉として「地位」や「状況」などの意味を表します。  例)the political and social status of women(女性の政治的・社会的地位)/ Please let me know the present status of booking.「予約の現状についてお知らせください。」

 

 

◎〈状態〉をあらわす類語 (参考:ランダムハウス英和大辞典)

State には〈状態〉という意味があることを確認しましたが、英語にはこの〈状態〉という意味をあらわす表現がほかにも多くあります。どのような類語があり、どのように使い分けられているかを確認しておきましょう。

 

(1)state:〈状態〉をあらわす一般語

           例)He was in the worst state of feeling. 「彼はすごく不機嫌だった。」

 

(2)condition(コンディション):ある状況や出来事が成り立つ条件としての〈状態〉をあらわす語

例)The conditions made flying impossible.「状況が悪くて飛行できなかった。」

 

(3)situation(シチュエーション):人・物とそれをとりまく状況との関連を重視した語

例)He was master of the situation.「彼は冷静に状況に対処した。」

 

(4)status(ステータス):公的または法的な要因にもとづく〈状態〉

例)the status of the Blacks「黒人の地位」

 

本












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記事更新日:2022/05/28

anchor の語源とその意味

anchorの語源

英語の anchor(アンカー)ということばの由来は、ギリシャ語の agkura(アンクラ)と言われています(参考:ジーニアス英和大辞典)。これはもともと〈曲がったもの〉や〈鉤(フック)〉という語源的意味をもつことばです。

 

anchorの意味

〈曲がったもの、鉤〉という意味を語源にもつanchorは、現代英語においてさまざまな意味で用いられています。ですがそのいずれも、なにかをつなぎとめる〈鉤(フック)〉という意味から派生していると考えることができます。ここでは、名詞の意味にしぼって確認してみましょう(参考:ジーニアス英和大辞典ならびにランダムハウス英和大辞典)。

 

(1)錨(いかり)《◆頼みの綱、支えとなるもの、ゆるぎない信仰を象徴する》 例)The flukes of an anchor grip the bottom.(錨のつめが海底をしっかりととらえる。)

(2)支えになる人や物 例)Hope was his only anchor.(希望だけが彼の心の支えであった。)

(3)アンカー店《新しいショッピングセンターの顔となる有名百貨店》 

(4)アンカー番組《多くの視聴者を引きつけ、その番組が終わったあともチャンネルを変えさせない番組》

(5)ニュースなどの総合司会者、アンカーマン、ニュースキャスター;放送討論などの司会者

(6)リレー競技の最終走者[泳者]

(7)綱引きで最後尾にいる人

 

一つ目の意味として挙げられている「錨」とは、船を港にとどめておくために綱や鎖をつけて水底に沈めるおもりを指すことばです。日常生活で目にすることはほとんどありませんが、語源的意味の〈曲がったもの、鉤〉という要素を色濃く継承している道具といえるでしょう。

 

この「船が流されないようにとどめておくためのおもり」という意味から派生して、精神的に流されてしまわないように自分をつなぎとめてくれるもの(2つ目の意味)や、視聴者が 流れていってしまわないように惹きつけて離さない番組(4つ目の意味)などを表すことばとしても、anchorは用いられるようになりました。船をつなぎとめる「錨」のイメージから、その他の意味が比喩的に派生したということです。

 

これらを総合して考えると、現代英語におけるanchorの中心的意味は〈つなぎとめるもの〉と考えることができるでしょう。

 

anchorの関連語

Anchor と同じく〈曲がったもの〉を語源的意味にもつことばとしては、angle(アングル)と ankle(アンクル)が挙げられます。

 

Angle とは「角度」や「角」を意味することばです。日本語でも「アングルが良くない」という表現がありますが、これはカメラで撮影する際の「角度」が問題になっているときに用いられます。

 

もう一方の ankle は「足首」を指すことばです。足首とは、基本的にまっすぐな脚の先にある「曲がった」部分ということができます。こちらも、「アンクレット」という少し派生したかたちで日本語に入ってきています。アンクレットとは足首につける輪形のアクセサリーを指すことばです。

 


アンカー









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記事更新日:2022/05/18
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